働きやすいweb制作会社の見つけ方

働きやすいweb制作会社の見つけ方

転職しようかなと思ったら、まず何をしますか?
私の場合は、なんとなく求人サイトを見て仕事内容や給料を調べたり、どんな雰囲気の会社なのか探ったりしてます。

web制作で転職を考えた時に気になるのが給料働きやすさじゃないでしょうか。

特に働きやすさは求人票から分かりにくいですよね。
ここでは、働きやすいweb制作会社を見つける方法をまとめてみました。


働きやすいweb制作会社の特徴
  • 働きやすい会社は、求人内容にウソがない!
  • 働きやすい会社は、自社コーポレートサイトがちゃんとしてる!
  • 働きやすい会社は、会社っぽい!

働きやすい会社は、求人内容にウソがない!

働きやすいweb制作会社を探すため、まずは求人内容をチェックしていきましょう。
求人内容をみるときの注意点があります。

求人は嘘をつきます!

多少の誇張ならいいのですが、まるっきり大嘘が書いてある会社もありますのでご注意を。
著者は「正社員」の求人に応募して働いてたら雇用契約すらされてなかった、という悲しい経験があります。詐欺みたいなもんですよね。。。

働きやすい会社はやましいことがないので、求人を正直に書いています。いい事も悪いことも、正直に書かれています。逆に求人で嘘をつく会社は働きはじめても嘘をつきます。こういう会社は求人の段階でふるいにかけてしまいましょう。


求人内容の禁止ワードリスト
  • 「アットホーム」
  • 「残業なし」
  • 「未経験者歓迎」

「アットホーム = 弱小」の法則

求人では「アットホームで働きやすい会社です!」と謳っている会社がたくさんありますが、騙されてはいけません。求人は嘘をつきます。多くの場合「アットホーム」な会社は、単に事業規模が小さいだけです。「優しい」とか「温かみがある」とか想像していると騙されます。

求人では「アットホーム」=「弱小」と読み替えることができます。

小さな会社の方が働きやすい、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに融通が利きやすいのも事実です。激務薄給だけど融通が利く、という事が分かっている方ならいいのです。

でも中小企業に憧れているだけの方は注意してください。中小のweb制作会社に「職種」なんてありません。
エンジニアだけど、営業資料を作り、デザインを描き、文章を書いて、html,cssコーディングして、フロント書いて、自社CMS作って、社内業務システム作って…みたいな場合もあります。ほとんど給料制の個人事業です。

多くの場合

# アットホームの脳内置換

「アットホームで働きやすい会社です!」=「弱小激務な会社です!」

で脳内変換すると良いでしょう。

さらに、何も主張できるメリットがないからアットホームな会社と書いている場合もあります。苦肉のアットホームです。

「給料も出せないし、残業も多いし、残業代も出せないし、規模も小さいし、何もメリットなんてないけど…。」

こういう状態も求人では「アットホーム」と書き表します。

「働きやすいかどうか」は人によって感じ方が違うのですが、何もメリットがない会社で働きたい方はいないと思います。「アットホーム = 弱小 ≒ 働きにくい会社」と考えていいでしょう。求人サイトに除外ワードを設定できるなら、迷わず「アットホーム」を除外です。

「残業なし = 残業代ナシ」の法則

嘘をつく会社は「残業なし」を強調してくるという特徴があります。

web制作で「残業なし」なんて幻想です。そんな夢のような制作会社はほとんどありません。2017年には広告最大手の電通ですら過労が問題になっているような業界なのですから。

「残業なし」と書かれている会社に、夜中こっそり行ってみましょう。きっと深夜でも窓の明かりがついているはずです。運が良ければゾンビのようなデザイナー・エンジニア達が這い出して来る姿を観察できます。

「残業なし」と謳ってる制作会社は、「残業代ナシ」なだけで実質は残業をさせています。「残業なし」の真の意味とは、「残業という概念が存在しない」ということなのです。

残業の概念自体が存在しないので、いくら残業しても残業代は増えません。残業代はゼロじゃなくNULLなんです。
この場合、ちょうどデータベースのNULLに挙動が似ています。

/* 残業代の概念 */

mysql> SELECT NULL+1;

実行すると返ってくるのはNULLですよね。+1でも+1000でも答えはNULL。これが残業代の計算式です。

ちなみに、NULLunknownの意味です。経営者にとって未知の値、それが「残業代」。overtime = NULLが成り立っています。

ちょっと大げさでしたね。まあ、実は残業代が出ない会社はざらにあります。web制作会社に限らず、中小企業では割と当たり前です。

ただ、わざわざ「残業なし」を強調してくるのは悪質でしょう。信用できない会社と思わざるを得ません。少なくとも働きやすい会社ではないと思います。「残業なし」も除外ワードに入れて良さそうです。

「未経験者歓迎 = ペテン師」の法則

これは他の業界にも言える事ですが、「未経験者歓迎」や「第二新卒歓迎」の求人にも要注意です。

特にweb業界では、「未経験者歓迎」はほとんど嘘です。
web業界は2000年のITバブル以降にできた会社が多いので、社歴が20年あれば長い方です。5年10年の会社もざらです。ほとんどがベンチャー企業で、その多くが中小企業です。人を育てる余裕のある会社はありません。web制作会社が求人募集をするのは「困難な案件を誰かに片づけて欲しい」からなんですよね。

つまり、本当は未経験者を歓迎していません。ではなぜ「未経験者歓迎」や「第二新卒歓迎」なんて嘘を書くのか?
そこには経営者のもったいない精神が働いています。

/**
 * 社長のもったいないロジック-翻訳版-
 */

$Person = new 求人閲覧者();
$ShaCho = new 社長();

if( array_search( "web経験", $Person->経歴 ) !== FALSE ){//web制作経験者?

    $ShaCho->web制作( $Person );//制作行き

}else{//未経験者を何かに利用できないか?

    switch( $ShaCho->思考 ){//もったいないswitch発動

        case '捕まえて営業させよう!':
            echo "未経験者歓迎!";
            $ShaCho->ソリューション営業( $Person );//ループしてdie();
            break;

        case '会社のアピールに利用しよう!':
            echo "未経験者歓迎!";
            //~何らかの、ゆるふわ系処理~
            $ShaCho->不採用通知( $Person );
            break;

        default:
            echo "まあいいや。";
    }
}

1つ目は「web制作をさせる気がない」パターンです。
未経験者や第二新卒は若くて転職に焦っている人も多いもの。そういう若者を集めて「まずは営業から!」と新規営業をさせたりします。肩書は「Web系ソリューション営業」とか「ITコンサルティング営業」とか、横文字がついてなんとなく凄そうなカッコ良い感じです。
web制作を夢見て入社したのに新規開拓をさせられ、疲弊してきたら使い捨てられる、というケースもあるそうです。悪の組織ですね。

2つ目は経験者への「いい会社っぽい」アピールです。
「人を育ててますよ~」という雰囲気を出したいんですよね。給料は安くても「ゆるふわな雰囲気」に釣られて応募してくる、心の乾いたデザイナーやエンジニアを狙っています。
ガチガチのドSなのに「ゆるふわ系」を装う女子と同じなので、こちらが安心した頃にドSの本性を現します。「むしろドSはご褒美」という方もいるかもしれませんが、「ゆるふわ」の詐称はいけません。男の夢を壊さないで欲しいものです。

以上のように「未経験者歓迎」はほとんど嘘です。耳障りの良い言葉で惹きつけて利用しようとするペテン師のような手口です。求人の「未経験者歓迎」には「未経験者を利用してやろう」という意図が込められていたのです。

平気で嘘をついてくる企業は、働きやすい会社ではありません。「未経験者歓迎」も求人検索の除外ワードに追加していいと思います。

普通の求人が結局一番!よくあるブラック求人の例

これまで見てきたように、実は求人の内容から読み取れることはたくさんあります。

下記はweb制作会社に限らず、一般的に言われているブラック求人の例です。
このあたりは有名な話なのでこの記事では説明しません。興味がある方はググってみてください。

アブナイ求人の特徴一覧

  • 「世界を変えたい!」とかよく分からない仕事内容
  • 給与の範囲が適当過ぎる(例:年収200~700万円)
  • 求人がいつも出ている(離職率高)
  • アルバイトの比率が異様に多い(経費を押さえて社員はサビ残)
  • 「未経験で月収50万円!」とか高額月収をやたら叫ぶ(札束風呂型)
  • 「人財」とか「圧倒的成長」とか造語で煽ってくる(ジョジョ型)
  • 「根性・気合・やる気」などを連呼する(アニマル型)

共通する特徴としては「求人募集内容が変わってる」という点でしょうか。
条件面で他社の求人に勝てない会社はあらゆる手段で求人を目立たせようとしてきます。やはり普通の求人が一番です。

働きやすい会社は、自社コーポレートサイトがちゃんとしてる!

一通り求人内容をチェックして良さそうだと感じたら、コーポレートサイトをチェックしてみましょう。

まず、大前提として、コーポレートサイトはありますよね?CPサイトのないweb制作会社はヤバイです。そんな求人は考え直しましょう。
アメブロ?Facebookページ?LINEページ?jimdo?いやいや、ダメです。ちゃんとした自社製のコーポレートサイトがない時点で終了です。

コーポレートサイトは会社の顔です。その会社の特徴が一番現れるのが自社CPサイトなので「どんなサイトなのか」を調べることでどんな会社かが分かります。チェックは十分に時間をかけ、エクセルにまとめましょう。

コーポレートサイトや制作実績から「働きやすい会社かどうか」を判断することができるのです。

デザイナーはデザインスキルを、フロントエンジニアはフロント、バックエンドエンジニアはバックを中心にサイトチェックをして、その会社が持っているスキルを評価していきます。
その会社の技術レベルや、デザイナー・エンジニアの比重、得意なフレームワーク、集客の仕方などなど、作業環境や大まかなサイト構築手順までなんとなく分かってきます。
サイトの作りだけじゃなく、検索順位や想定アクセス数、対象キーワード、実績企業の傾向などなど、指標はたくさんあります。

このサイトチェックデータは、「働きやすさ」の指標になるばかりか、面接対策にもなります。入社した後に業務改善にも活きるでしょう。ライバル会社に入社することになっても使えます。調べておいて損はありません。

自分の技術力の限りを尽くして調べ上げるのが一番ですが、ここでは最低限チェックしておくポイントをまとめておきましょう。


CPサイトのチェックポイント
  • ホームページを自分で作れてるか
  • ソースが綺麗か
  • おかしなページが出力されていないか
  • 企業理念/スローガンの禁止
  • 制作実績が自分好み

ホームページを自分で作れてるか

恐ろしいことに、ホームページを自分で作れないweb制作会社が実在するんです。

まずはその会社のコーポレートサイトのHTML,CSSコードを見てみましょう。
DreamweaverやWordpressの無料テンプレートをそのまま使ってませんか?

web制作会社が自社のコーポレートサイトに無料テンプレートを使っている場合、ろくな会社ではありません。
自社のCPサイトすら作れないのに、人のサイトを作れるわけがない。
無料テンプレートをベースに開発してるなら分かりますが、そのまま使っている会社はヤバイです。

もし輝かしい実績が書いてあったとしても、おそらく「下請け丸投げ」パターンです。その会社自体に制作能力はありません。主な収入源は「中間搾取」と「固定費」でしょう。web制作会社を詐称しているだけです。

# 「下請け丸投げ会社」の営業フロー

Step1.web制作の話を嗅ぎつける

Step2. 下請けに資料作りとプレゼンをさせる

Step3. 丸投げ会社が受注

Step4. 下請けがサイト構築

Step5. マージンと固定費がおいしい!

Step6. オレ様が作ったサイトだぜ!!と言いふらす => 次なるカモへ

画像しか作れないパターン

なに?無料テンプレートの画像だけ差し替えてある?画像しか作れない会社の典型的なパターンですね。
サイトデザインっぽいjpegを作って、嘘八百で仕事を取ってきて、あとはjpegを切り出して無料テンプレートの画像を差し替えるという手法です。 この手の会社では、デザイナーは画像を作るだけだと思っています。グリッドやワイヤーの概念もありませんし、サイト設計もコーディングもプログラミングもできません。

コーディングができない人が描いたwebデザインは絵に描いた餅です。無料テンプレートの画像差し替えだけでは、顧客の細かい要望に応えることはできないでしょう。
このような会社は経営者がコーディングを学んでいないパターンが多い気がします。コーディングは学ぶ気があれば誰でもできます。学ばないweb制作会社の将来は、明るいとは思えません。

XHTMLやテーブルレイアウトのパターン

自社でコーディングできている場合、技術レベルを見ましょう。

ちゃんとHTML5とCSS3を使えてますか? 信じられないことですが、未だにテーブルレイアウトやXHTMLのweb制作会社が実在します。こういう会社は過去に生きています。「ITバブルの頃は良かった」とかお爺ちゃんみたいなことを言い出します。

web業界では次々に新しい言語やフレームワーク、タスクライナーなどが生まれます。そのすべてに対応するのは至難の業ですが、最低限ってものがあります。
この記事を書いている2017年現在であれば、最低限HTML5とCSS3がちゃんと使えることはweb制作会社選びの条件になるでしょう。

これだけスマホやタブレットが普及しweb閲覧環境が変化した現代で、変化の波についていけていないweb制作会社はいずれ淘汰されます。


<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.0 Transitional//EN">
<HTML>
<HEAD>
<META name="GENERATOR" content="IBM HomePage Builder 2001 V5.0.0 for Windows">
<TITLE>〇〇webデザインのホームページへようこそ!</TITLE>
</HEAD>
<BODY bgcolor="orange">
<CENTER>
<TABLE border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" width="850">
  <TBODY>
    <TR>
      <TD><H1>〇〇webデザインのホームページ</H1></TD>
    </TR>
  </TBODY>
</TABLE>
</CENTER>
</BODY>
</HTML>

懐かしく温かい気持ちになりますが、web制作会社がこれだとやばいです。
(趣味サイトならむしろ好感度アップ。微笑ましい!)

コンタクトフォームがGoogleForm

最近デザインメインの会社で見かけるのが、コンタクトフォームがGoogleFormというパターンです。エンジニア不在の会社だと思っていいでしょう。フロント・バックいずれかでも、まともなエンジニアがいればGoogleFormにはなりません。CMSを使ってるサイトならプラグイン使えば、デザイナーやコーダーでもできるはずです。

確かにGoogleFormは簡単便利ですが、自社で作る場合に比べて柔軟さや取れる情報の量が違ってきます。フォームデザインの変更もあまりできませんし、web制作会社の取るべき方法とは思えないんですよね。

まともな制作力があるのか疑問に思わざるを得ません。

ソースが綺麗か

サイト制作をされてきた方なら分かると思いますが、ソースが汚いサイトってほとんどコピペで作ってたりしますよね。

ちゃんと制作をしてる会社のソースは綺麗です。ソースが見づらいとメンテナンス性が悪くなって、修正やバグフィックスに時間がかかります。余計な仕事を増やしたくないのでソースが見やすく書かれているのです。

逆にソースが汚いサイトは、よく分からずにHowToサイトのコードをコピペして継ぎ足してできています。分からずに作っているからデザイン崩れを起こしますし、見づらくて修正やバグに弱いサイトになります。

以前、ソースの汚い某web制作会社が大量の個人情報流出事故を起こしたことがありました。HTML,CSSソースが汚い会社は、プログラムソースも汚い可能性大です。

そんな事を言っても・・・
CMSを使っていると、HTMLソースのインデントを揃えるのは至難の業ですよね。ええ、分かります。
そこまで気が付いている方なら分かるでしょう。出力結果を見れば、オリジナルのテンプレソースが綺麗かどうか、想像できると思います。

細かいことですが、ソースの見やすさは仕事への姿勢を表していると思います。余計な仕事が少ないのって快適ですよね?やっぱりソースの見やすいweb制作会社の方が働きやすいと思います。


<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="3">
        <tr>
            <td width="396">
    <table width="100%" border="1" bordercolor="#003399" 
                  cellpadding="5" cellspacing="0">
<tr>
                        <th>○○○</th>

        <td>○○○</td>
                    </tr>   <tr>
                      <th bgcolor="#d3e1fe">○○○</th>
              <td bgcolor="#d3e1fe">
     ○○○<table><tr>  </tr><tr>
                              <td>○○○</td></tr>
                                                </table></td>
                      </tr>
                    <tr>
                      <th>○○○</th>

おかしなページが出力されていないか

コーポレートサイトにどんなページがあるのか、Googleでsite:http://aaa.comみたいにインデックスされているページを絞り込んでみましょう。

おかしなURLは出力されていませんか?

例えば、wordpressだと標準で著者ページや日付ページも出力されます。wordpressでコーポレートサイトを作る時には通常はfunctions.phpで余計なページを出力させなくするものですが、いい加減なweb制作会社はそんなこと知りませんから、デザインがズレまくったページを大量に公開していることがあります。

予期せぬページを公開した結果、ログインIDを流出させたり、公開しているつもりのないコメントフォームを晒してボットから大量のスパムを送られたりします。
こういった会社は事故を起こしがちなので、おすすめできません。

古くて訳がわからないhtmlが大量に公開されているサイトなども論外です。自社CPの管理すらできないのに、大量の顧客サイトを管理できると思えません。
間違って転職してしまったら、DWテンプレから外れてバラバラになった大量のhtmlの整理整頓を延々とやるハメになると思います。

企業理念/スローガンの禁止

これは不思議なのですが、企業理念やスローガンにこだわっている会社って、いい会社が少ない気がします。 別にスローガンがあってもいいと思うのですが、不思議とそうなんですよね。

社長が持論を熱く語り始めて「存在意義」とか「顧客満足度」とかでグイグイくる感じのCPサイトって、ワンマン社長が酔ってるだけな気がします。本当に顧客がそんなウンチクを聞きたいとも思えないし。

言葉ではやたらとデザインを主張する割に優れたデザインでもない、ソースは汚いしセキュリティの配慮はされてないし…みたいな、ビジュアル系web制作会社が多いんですよね。

話の長いワンマン社長のヘンテコ・デザイン論に振り回されるであろうことを考えると、企業理念やスローガンを押してくる会社は働きにくいと思うのです。

デザインとは「どう見えるか」ではなく、「どう機能するか」の問題である。

スティーブ・ジョブズ

制作実績が自分好み

「コーポレートサイトや制作実績のデザインや構成が自分好みかどうか」はもちろん大切です。

デザイナーはもちろんエンジニアでも、サイトを見たときに「自分ならこうする」という考えが浮かぶと思います。
自分の考え方に近いサイトなら、会社の制作方針とも合うでしょうし、きっと働きやすいはずです。

「いいサイトだな」と感じたら、そこが目指すべき道なのだと思います。

働きやすい会社は、会社っぽい!

株式会社なんだから「会社っぽい」のは当たり前だろう、と油断してるとショックを受けるので気を付けましょう。前述のとおり、web制作会社は社歴5年10年が当たり前。「会社なら普通こうだろう」という考えは通用しません。

ここでは、私の知っている摩訶不思議なweb制作会社を例に、働きやすい制作会社の条件について考えてみたいと思います。基本的な考え方としては、「常識が通用する」ということが大事です。ちゃんと「会社っぽい」ところは、やっぱり働きやすいです。


その他の働きやすい条件
  • オフィス・事務所がある
  • オフィス内に経営者(とその家族)が住み着いていない
  • タイムカードがある
  • 経営者がweb制作出身
  • 経営者の兄弟/姉妹は危険信号
  • 居心地がいい!楽しい!

オフィス・事務所がある

経営者が住んでいるアパートの一室は、オフィスではありません。出社じゃなくお宅訪問です。
六畳間にどれだけ人を押し込める気ですか!

個人事業なら分かるのですが、法人でも社長の住むアパートだったりします。ちゃんとしたオフィス・事務所があるって大事です。

オフィス内に経営者(とその家族)が住み着いていない

経営者の家族が片隅に住んでいる事務所ってどうなんでしょう?
出社して、キーボードに娘の食べこぼしがあったりするとげんなりしますよね。

法人のオフィスは会社が使うものです。そのために経費で払ってるはずです。社長の血縁者が住み着いたり、子供が遊び場にしていい場所ではありません。邪魔です。

普通にオフィスを社員が使える環境って大事です。緊急の休日出勤でも住人に気を遣わずに済みます。

タイムカードがある

タイムカードがない会社は、社長が都合のいいように勤怠時間をつけています。勝手に給料を調整しないで欲しいものです。

タイムカードは働いたことを証明するためにとても大事です。タイムカードの他には、メールで記録とか、勤怠管理システムとかもありますね。どれでもいいのですが、ちゃんと記録を残している会社を選びましょう。

経営者がweb制作出身

経営者がweb制作出身じゃない会社は、だいたい地獄を見ます。

何も分からない社長が、素人のお客さんと一緒に、実現不可能な仕様を作ってきます。「あんなこといいな」の世界観です。web開発者はドラえもんではありません。

また、デザイン変更や仕様変更もガンガン降ってきます。分からないなら手を出さなきゃいいのに、気まぐれに手を出してはサイトを崩壊させて業務を混乱に陥れます。

デザイナーの方はデザイナー出身の経営者、エンジニアの方はエンジニア出身の経営者の方が、考え方が近いので幸せになれます。

経営者の兄弟/姉妹は危険信号

私は2例しか知りませんが、経営者の兄弟/姉妹が勤めている会社は、ろくなことがありません。

仕事に「家族」を持ち込んでしまうし、片方が暴走したりします。
社長の方はちゃんと仕事ができる場合もあるのですが、兄弟/姉妹の方は他の会社で仕事ができないからそこにいます。社長にぶら下がってるだけです。そして何もできないのに何だか偉そうに振る舞うのです。見苦しいですね。

「家族経営の会社は働きにくい」というのはどこの業界でも同じことです。

居心地がいい!楽しい!

これは内勤の職種なら共通かもしれませんが、「居心地がいい」というのは大事です。長時間パソコンに向かって作り続けるのですから、嫌な場所にいるのはストレスです。

仕事なので「めちゃくちゃ快適で楽しい場所!」というのはないかもしれませんが、景色がいいとか、コンビニが近いとか、隣の席の子がかわいいとか、冗談が通じるとか、なんでもいいと思うんです。

楽しいと感じることがあれば、きっと働きやすいweb制作会社になるでしょう。

まとめ

これまで見てきたように、働きやすいweb制作会社には様々な特徴があります。本当は「働きやすい会社」よりも「働きにくい会社」の方が見つけやすいんですよね。

消去法でもいいので、自分の考え・センスに近い、働きやすい会社を見つけてみてください。

しっかりと見極めてから転職することで、自分のスキルアップ・年収アップ・快適生活に近づくことができます。

web制作業界は「転職しないとキャリアが積めない」という側面もありますが、一方で「長く勤めれる会社の方が楽」ということもあります。自分が将来なりたい理想像をしっかりと描いてから会社選びをすると、働きやすい会社を見つけやすくなります。

是非試してみてください。